加工時間の短縮、工具の長寿命及び、高加工精度を得るため、被削材の材質や、硬度、形状、機械の精度などを考慮し、適用な工具を適切な加工条件にて加工を行う必要があります。適切な加工条件とは、切削三要素のことを指します。送り量はワーク1回転あたり、工具の移動距離です。送り量はワークの表面品質に大きく影響します。また、切り屑の大きさにも影響を及ぼす。送り量が少なすぎると、逃げ面の摩耗が激しく、工具の寿命が短くなります。送り量が多すぎると、温度が上昇し、逃げ面の摩耗が激しくなりますが、工具寿命に対して、切削速度の影響より少ない。切込量は未加工表面と加工済み表面の差を指します。単位はmmです。また、未加工面直径と加工済み面直径の差の半分でもあります。切込量はワークの取り代、形状、機械の性能、剛性及び工具の剛性によって、決定されます。切込量は工具寿命への影響が小さい。切込量が少なすぎると、ワーク表面の硬化層を削ることにより、工具寿命が短くなります。そのため、ワークの表面に硬化層がある場合、チッピングや異常摩耗を防ぐため、可能な限りに切込量を大きくするのを推奨します。主軸1分間あたりの回転数はn、切削を行うところの速度は切削速度と言います。単位はm/minです。切削速度は工具寿命に大きく影響します。切削速度を上げると、温度が上昇し、工具寿命が短くなります。また、異なる材種の被削材を加工する際、切削速度を調整する必要があります。大量の実験によると:(1)通常の場合、切削速度を20%上げると工具の寿命が半減します。切削速度を50%上げると工具の寿命が1/5になります。(2)低速(20-40m/min)切削は振動が発生しやすく、工具寿命に影響します。apVcf切削三要素が加工に対する影響旋削加工技術資料A 312旋削加工技術資料旋削加工技術資料A旋削ねじ切り加工突切り、溝入れ汎用旋削
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