株洲工具 総合カタログ
313/838

高強度、高硬度と表面に硬化層ありの材料 旋盤の剛性が足りない場合切込みが小さい仕上げ加工細くて長い軸類の加工旋盤の剛性が足りない場合荒加工の場合硬い材料、断続切削する場合旋盤の剛性が良い場合切れ刃傾き角が正横切れ刃角前切れ刃角図(2)図(2)に示すように切れ刃傾き角が正の場合、すなわち、コーナがチップ底面に対し最も高い位置にあり、切りくずが加工されていない表面へ流れていきます。 切れ刃傾き角の変化はコーナの強度と耐衝撃性にも影響します。切れ刃傾き角が負の場合は、コーナが切れ刃の最も低い位置にあります。切れ刃がワークを切込み際には、切込みポイントが切れ刃またくすい面にあり、コーナが衝撃を受けずに保護され、コーナ強度を向上します。大きいくすい角のバイトは一般的には負の切れ刃傾き角を選べ、コーナ強度を向上するうえで、切込み時の衝撃も避けられます。 横切れ刃角を大きくすると、切り屑の接触長さが長くなり、切れ刃全体に切削力が分散するため、工具の強度、発熱、被削材の表面精度が良くなり、工具の寿命も長くなります。 通常、軸類を加工する際、横切れ刃角を0にして、外径、端面、チャンファーを加工する際、横切れ刃角を45°にします。 横切れ刃角を小さくすると、切削が安定、切り屑処理がよくなります。 前切れ刃角は被削材の表面精度と工具の強度に影響しています。前切れ刃角が小さすぎると、前逃げ面と切削加工した面の摩擦力が大きくなり、振動が発生します。 前切れ刃角を選択する原則:粗加工また摩擦、振動の発生への影響がない場合、小さい前切れ刃角を選択すべき、その一方、仕上げ加工する場合、大きい前切れ刃角が選びます。 コーナ半径はコーナ強度及び表面粗さに大きく影響します。 コーナ半径が大きい場合は、切れ刃の強度が高く、すくい面と逃げ面の摩耗がある程度低減することができます。但し、コーナ半径が大きすぎると、径方向の切削力が増え、振動が発生しやすく、加工精度とワークの表面粗さを影響します。旋削加工技術資料A 309旋削加工技術資料旋削加工技術資料A旋削ねじ切り加工突切り、溝入れ汎用旋削

元のページ  ../index.html#313

このブックを見る